▼ 授業コラム


 

~あなたの推しは誰?~ ジョルノ、ブチャラティ、僕はやっぱり、、、ナカタ。~

 

388分。

まずはこれが何の数字か、お考えいただきたい。一応言っておくが、決してMr.Childrenの新曲のタイトルではないし、ディズニーランド人気アトラクションの待ち時間でもない。

そう、中田敦彦が『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』と闘い抜いた時間である。

まさに魂の授業だった。緻密な構成とストーリー、強いメッセージ性、そして何と言っても個性豊かなキャラクター。

愛らしいスタンド、セックス・ピストルズを巧みに使いこなすミスタ。敵キャラながら強烈なイズムで独自の輝きを放つプロシュート。二重人格のラスボス、ディアボロ。

数々の登場人物がその魅力を存分に発揮する5部だが、やはりこのコラムでは、次の2人を取り上げたい。

主人公ジョルノと、人気No.1のブチャラティ。やはり彼らのパーソナリティな部分や関係性は、5部を語るうえで欠かせないだろう。

「ジョルノは主人公だけどスタンドが強すぎて応援し甲斐がない」

「ブチャラティは闘う理由が明確だから推せる」

「ぶっちゃけ、ジョルノじゃなくてブチャラティの方が主人公じゃね?」

こんな風に、「なぜジョルノが主人公なのか」が議論されることがよくあるようだ。3部の空条承太郎、4部の東方仗助の跡を継ぐのは大変なことだなとしみじみ思う。

そこで今日は、ジョジョはYouTube大学でしか観たことがない、いわゆるジョジョ初心者の僕が388分の魂の授業を夜通しリアタイ受講したうえで感じた、「5部の主人公がジョルノである理由」をここに記したい。そしてそのうえで、最後に考えてみたいのはこれだ。

 

中田敦彦はジョルノか、ブチャラティか。

 

とりあえずコラムを開いてみたという方も、少し興味を持っていただけたのではないだろうか。ぜひ読み進めていただきたい。

 

まずはブチャラティ。アニメや漫画に触れていなくても、圧倒的な人気を誇っている理由がわかった。結論、ブチャラティには、応援・共感したくなるイズムとヒストリーがあるのだ。

両親が離婚し、どちらかを選ぶことを迫られたという過去。その時の優しい選択。そこから始まったブチャラティの人生は、その後も波乱続きだった。

麻薬のやりとりを目撃したことで狙われる父を守るために殺人犯になり、ギャングの世界へ。しかし皮肉にも自らの所属するギャング組織が麻薬に手を染める・・・

「俺はこのままギャングの世界に身を置くべきなのだろうか。自らの父親を滅ぼした麻薬という悪魔を肯定してよいのだろうか。何が正解なんだ、いったいどうすればいいんだ、、、」

子どもにして殺人を犯すという強い覚悟、そうまでして父を守るという優しい性格。まさに「強くて優しい人になる」を体現しているようなブチャラティ。”覚悟はいいか?俺はできてる。”、”お前のおかげで私はまた生まれた。”など、数々の名言と共に、彼が人気No.1たる所以は十分に伝わった。そして思う。ブチャラティが主人公でもよいのではないだろうか、と。そこで次はジョルノについて見ていきたい。

 

ジョルノは、ブチャラティが上述の悩みを抱いていた時に出会った15歳の少年である。2人はチームとして闘うことになるのだが、ジョルノの闘う理由は、「ギャングスターになるため」。ではなぜ、そのような夢を抱くようになったのか。

第3部ラスボス、DIOの息子。この複雑な出生こそが、ジョルノの運命を大きく変えた。実の母や新しい父、そして周囲からも愛されず、幼い頃は卑劣な虐待やいじめに遭っていた。ギャングとの出会いはその頃だ。

「おい!こんな男を見なかったか!」幼年ジョルノは強面の男たちに聴かれる。「あっちへ行ったよ」咄嗟に嘘をついた。ジョルノは追われている男を庇い、守ったのだ。

すると次の日から、これまでジョルノを苦しめていた虐待やいじめはなくなった。なぜか。男はギャングだったのだ。強いギャング、優しいギャングへの憧れ。これがジョルノ最大のエネルギー源である。

 

ジョルノとブチャラティ。ここまで2人のパーソナルな部分を掘り下げてきたが、この情報だけでどちらが推せるか、どちらが主人公かと問われれば、僕はブチャラティだと答えるだろう。上では触れなかったスタンドの違いももちろんある。ジョルノのスタンドは強すぎて、「もう何とでもなるじゃん」と思ってしまう気持ちは、授業を受けて僕も理解できた。

そして何より、「ギャングスターになりたい」という自分の夢のために闘うジョルノと、「麻薬を許さない」という正義のために闘うブチャラティ。他者貢献の精神が強く垣間見えるブチャラティに軍配が上がってしまうのは仕方ないようにも思える。

僕個人の感覚だが、ジョジョはジャンプ漫画の中で比較的読者年齢層の高い作品なのではないかなと思う。そして絵柄も大人向けの独特なものだ。だからこそ、シンプルな少年の夢を抱くジョルノよりも、複雑な葛藤の中でリーダーとして苦渋の選択を続けるブチャラティに、読者は貢献するのだ。

 

しかしそれでも、少なくとも形式的には5部の主人公はジョルノである。なぜジョルノが主人公なのか。ブチャラティではだめだったのか。いよいよここに迫っていきたい。

答えは、ブチャラティの最期の一言と、ジョルノのスタンドにあるのではないかと感じた。

 

“お前のおかげで、私はまた生まれた。”

 

これはブチャラティが、上述したジョルノとの出会いのシーンのことを振り返っている。麻薬を横行させる組織の中にいるという葛藤を抱えたブチャラティにジョルノは言う。「ボスを一緒に倒そう。俺がボスになる。組織を生まれ変わらせてやるさ。」と。

主人公にも様々なタイプがある。そして小説もドラマも漫画も、主人公の視点を持ち、主人公に共感できるものはやはり面白い。あたかも自分のことかのように入り込んで楽しめる。

たしかにその点でいけば、ジョルノはたしかに「弱い」主人公なのかもしれない。能力的にも、精神的にも、強すぎる。自分でなんとかできそうな雰囲気がしてしまうのは否めないだろう。

だからこそブチャラティ。絶妙な能力、親しみやすいビジュアル、そして「麻薬を許さない」という共感を生むイズムとヒストリー。応援される度合いで見るとジョルノはブチャラティには敵わない。

だがそんなブチャラティが死ぬ淵に立たされた時に言うのだ。「ジョルノのおかげ」だと。

つまりジョルノは、ブチャラティという後のNo.1人気キャラクターの心の火の玉に、風を送り込んでいる。意図せずとも、ブチャラティという果てしないポテンシャルを持つストーリー上の主人公を、さらに輝かせたのはジョルノなのだ。

そしてそのスタンド、ゴールド・エクスペリエンス。能力は、「触れた物体に生命エネルギーを注ぎ込み、生命を生み出す」。まさにジョルノは、バトルの面でも、精神的な面でも、常に誰かに、生命を注ぎ込んでいたのではないか。だからこそブチャラティは、最期の言葉として残したのではないか。

 

“お前のおかげで、私はまた生まれた。”と。

 

これが388分の授業を受け、僕が感じたジョルノが主人公たる所以である。細かい点では原作と異なるところもあったかもしれないが、ご了承いただきたい。

 

結論、ブチャラティは読者にとっての主人公、ジョルノはそのブチャラティにとっての主人公だったのではないかと思う。自らの生き様で共感を生む主人公か、誰かに生きる希望を与えて主人公たらしめる主人公か。違いはあれど、ジョルノもブチャラティも、とにかくかっこいい。

 

ではそのうえで、考えたい。中田敦彦は、ジョルノか、ブチャラティか。僕の答えはこうだ。

 

中田敦彦は、ブチャラティであり、ジョルノでもある。

 

あっちゃんは自らのイズムを語り、ヒストリーを見せつける。「武器は歩いてきた道に落ちている」「強くて優しい人になる」「まだやれることはある」と、覚悟を決めて自身を鼓舞し、進み続ける。

それでいて自分の結果だけでなく相手を光の中へ。「人は何者にでもなれる、いつからでも」「優れるな、異なれ」と僕たちに勇気を与え、闘う意志を持たせてくれる。あっちゃんのおかげで僕たちも闘える。

やはり中田敦彦は、ブチャラティであり、そしてジョルノなのだ。自らの信念を燃やし続け、その強く逞しい炎は僕たちの心にも火の玉を灯す。

一癖も二癖もあるパッショーネのギャングたちを演じ切ったあっちゃん。読者の皆様は、その中で推しキャラクターは見つかっただろうか。ミスタ、プロシュート、ディアボロ、そしてジョルノにブチャラティ。皆魅力的な人物ばかりだが、僕のイチオシはやっぱり388分闘い抜いた彼しかいない。

 

ナカタ。

 

では改めて。あっちゃん、魂の授業をありがとう。388分の死闘に敬意を表し、最後に一言残し、このコラムを締めくくりたいと思う。

 

“中田敦彦のおかげで、谷舖雄大はまた生まれた”

 

お読みいただきありがとうございました!日々のHRコラムに加え、授業やトークチャンネルについても、できるだけコラムを書ければなと思っております!理由はただ一つ!僕が感じたあっちゃんの魅力を伝えたいから!リアタイした方には共感を、まだできてない方には「アーカイブしよう、そして次はリアタイしたい」という気持ちを、存分に届けられるようなコラムを目指します!これからも何卒、よろしくお願い致します!!!

 

本日の担当:谷舖雄大

 

 

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