CARL VON LINNÉ 2023 SS COLLECTION

CARL VON LINNÉ(以下 CVL)は、「未来のために、知性の上に着る」をコンセプトとし、高品質と生産者への適正対価のいずれも守り、着る人が楽しめるデザイン性をも追求した、サステナブルブランドです。

そんなCVLの2023年春夏コレクション販売がいよいよ2月下旬頃から開始予定。

CVLではコレクションごとに国内の生産工場を実際に訪問し、生産者様の声を皆様に届ける活動をしております。今回、その取材に記者室として同行させていただきました。

このコラムでは生産現場の様子はもちろん、CVLのデザイナーである村松啓市さんと、pg Agentに所属しカメラマンとして取材に参加している秋田のりあきさんのCVLにかける想いもお伝えできればと思います。

 

CVL初めてのジーンズ

2023年春夏コレクションではCVLとして初めてジーンズを取り扱います。ラインナップはクラシックジーンズとペインターパンツの2種類。どちらもスタンダードで履きやすい印象ながら、CVLらしい大人っぽく品のある印象になっています。

そんなジーンズの生産地として今回選んだのが岡山県。実は岡山県はデニム生産において国内トップシェアを誇っています。加えて、その生地や品質の高さから世界の高級ブランドにも数多く採用されており、岡山デニムは世界に誇るメイドインジャパンブランドなのです。

 

ジーンズの上流から下流まで

ところでジーンズ生産の流れをご存知でしょうか?私も今回取材するまで知らなかったのですが、ジーンズは次のような工程によって生産されます。

1.紡績:綿花から糸を紡ぐ。
2.染色:紡いで作った糸を染め上げる。
3.織布:染色した糸を織って生地を作る。
4.裁断と縫製:デニム生地からジーンズを完成させる。
5.加工:”洗い加工”や”ダメージ加工”といったジーンズの表情を決める加工を行う。

これだけの工程を経てジーンズは完成するのですが、岡山にはこれらを行う工場が一つの地域に集まっており、一気通貫のものづくりが行われています。熟練の生産者が一箇所に集まって連携を取るからこそ、世界を相手にしたものづくりができているのだと感じました。

我々は今回、3の織布工場と、5の加工工場を取材しました。

織布工場では何台もの織機が大きな音を立てながらデニム生地を織る様子がとても印象的です。色味の異なるブルーの生地が並ぶ光景は美しくもありました。取材した「高木織物」の高木様からは、明治25年から4代続くジーンズ作りへのこだわりをお聞きできることに。世界のハイブランドへデニムを提供することに対する誇りと、高い要求に答え続ける難しさについて充実した表情で語る姿が印象的でした。

加工工場である「株式会社WHOBAL」では、水洗いして糊を落とす”洗い加工”の現場を取材。ジーンズの表情を決める最後の工程だけあって、大きな洗浄機で何本ものジーンズを洗い上げる様子は圧巻でした。

加えてこちらの工場、働いているのが若い方ばかりなのが印象的でした。理由を尋ねると「社長が若く、熱意があってやりやすい」とのこと。高齢化が進むものづくりの現場を変える一筋の光を垣間見たような気がした瞬間でした。

 

メイドインジャパンが難しくなる未来

取材した先で生産者が口々におっしゃっていたのが「この先、メイドインジャパンを維持することそのものが難しい」ということ。現場の高齢化が進む中、厳しい労働環境に飛び込んでくる若者は少ないのが現状。技術の継承にも時間がかかるということで、将来を担う人材の確保に心を砕いていました。

また世界に誇る岡山デニムの技術を国内にアピールしようとしても、ファストファッションと比べて高価なメイドインジャパンジーンズを購入いただく機会は限られており、乗り越えなければいけないハードルがいくつもあるように感じました。

 

改めて感じたCARL VON LINNÉの魅力

世界に誇る岡山デニム、しかし多くの日本人には手が届きにくいという現実。生産者が表に立つ機会は少く、若い世代へ周知されづらい。CVLは高い原価率で国内の良質な素材を使った洋服を、国内の方々へ広く届けることができる。メイドインジャパンを身につける体験を届けられるということが、とても価値のあることだと取材を通して強く感じました。

こうした工場取材の様子を、コレクションまでのストーリーとして届け続けることで、消費者に国内のものづくりの現状や魅力を知ってもらう一助になることができる。そんなCVLをprogressメンバーで応援し、CVLを着て皆んなで集まる。

「未来のために、知性の上に着る」

CVLを通じて知性と感動を経験させていただいていることに、改めて中田さん、萌さん、関係者皆さまへの感謝を感じた取材となりました。

 

取材を終えて

同行させていただいた村松さんと秋田さんに改めて感謝しております。

村松さんは初対面にも関わらずとても丁寧に迎えてくださりました。生産者の方と日本のものづくりについて熱く語り合う姿や、ジーンズのサンプルを見て細部までこだわる真剣な姿を間近で見られたことは貴重な経験です。どうしたらpgのメンバーの皆さんや一般消費者の方にもっと楽しんでもらえるか、届けられるかと、日程の間ずっと悩まれる姿に尊敬の念を覚えずにはいられませんでした。

秋田さんは重たい機材を運びながら工場の様子をあらゆる角度から収めようと走り回る姿がとてもカッコよかったです。それだけでなく、CVLの活動やサスティナブルな取り組みを自分ごととして深く考え、積極的に生産者の方と意見交換する姿に、高い熱量と誠実な人柄を感じました。

今回このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。引き続きprogressメンバーとして、CVLの活動を応援させていただきたいと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

CARL VON LINNÉ HP
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