・Timesの國井結花さんが、これまで話してこなかった過去の経歴についてシェアしてくれていた。成功譚だけでなく、失敗談も混ぜ込むことで、より親和性を持ってもらえる。ただただ悲惨に話すのではなく、それを乗り越え、気持ちの整理がついた状態で話すことが大切だ。
Nightの矢野茉利子さんは、キャリアの”VSOP”について紹介していた。20代は「Variety」、30代は「Specialty」、40代は「Originality」、50代は「Personality」が大切だとされている。中田も20代の頃はとにかくいろいろな仕事を試し、30代はその専門性を模索した。40代になり、その独自性を見定めながら、今度はこの力を新しい世代のために使いたいフェーズに入ってきている。その幅を広げながら、”芸能界の首領”を目指していきたい。
15:45〜 舞台版XENO
・ここ数日、舞台の基礎構造について説明し、XENOのストーリーを展開していた。その中で、「時代」「期間」「舞台」を明確にすべきという問題にぶち当たった。現段階ではかなり荒い設定になっていて、「時代」は15〜18世紀ごろ、「期間」は時系列を整理し、数週間から一ヶ月、季節は上演したい秋口で想定している。
「舞台」は”皇帝が支配する恐怖渦巻く国”というイメージで、まさに現代のロシアのような状況に近い。これはどの国でも起こりうることで、戦時中の日本も同じような空気感だった。ここ数年「反日」という言葉が使われるようになり、メディアでも政権批判に繋がる表現は規制されるようになった。その事態に打ちひしがれ、”国民を戦争に連れ出す暴君”という恐怖を、今回XENOのストーリーに落とし込んでみた。
32:24〜 舞台設定
・今回のストーリーのモデルとして、ロシア皇帝「アレクサンドル2世暗殺事件」が挙げられる。彼は名君と呼ばれながらも、その後戦争を引き起こし、国民の反感を買い、暗殺されてしまう。暗殺の主犯格として処刑されたのは女性であり、その暴動を抑えられなかったとして、秘密警察は解体されてしまう。まさにXENOのストーリーと同じような展開だ。
さらに歴史を紐解くと、ロシアはクリミア戦争が起こり、皇帝の絶対的支配が崩壊した。英仏の産業革命に大きな遅れを取り、焦ったロシアは、自分たちより弱いオスマン帝国に喧嘩をふっかけるも、それをイギリスが許さず、戦争には勝利するものの、国民不満は高まり、暗殺事件へと発展した。
現代日本も同じような状況だ。技術革新に乗り遅れ、国民の経済不安は募り、緊張状態が続いている。
42:53〜 サンクト・ペテルブルグ
・モデルとなったサンクト・ペテルブルグについて調べると、国民たちに「プーチンについてどう思うか」というインタビュー動画が出てきた。サンクト・ペテルブルグはプーチンの出身地なのだ。その質問を投げかけると、全員の顔が青ざめ、恐怖と絶望の表情を浮かべていた。これは日本にも起こりうることでもあり、だからこそ、その物語を描きたいと思ったのだ。
サンクト・ペテルブルグは川を中心とした街だ。XENOのカードをよく見てみると建物の形や川沿いの街並みがあり、世界観もマッチしていた。時期もキャラクターの服装から気候を想像すると、6~8月ごろになりそうだ。
47:40〜 キャラクター設定
・兵士長だったクラヴィスを「秘密警察」という設定にした。国家に奉仕していることに誇りをもっていて、愛国心が強い存在だ。そこでロレッタに捨て駒にされたことで、その愛国心が揺らぐ。国家のために国民があるべきという考えから、その逆に変化するという位置づけにしたい。
59:07〜 ジャンル
・自分のジャンルを特定し、そこでの約束事を調べることが大切だ。ジャンルを選ぶことで、ストーリーの中でできることの限界がはっきり見えてくるのだ。
XENOのストーリーで取り扱っているものを精査すると、「戦争もの」「歴史ドラマ」「ファンタジー」に絞られる。つまりこれは「実際の歴史をベースにした反戦ものファンタジー」というジャンルになる。その中でも、「ファンタジー」がど真ん中に位置づけられるのだ。
1:05:33〜 あやふやな点
・ここまで整理してみると、昨日挙げたあやふやな点もより何があやふやなのかが見えてくる。精霊の力やソレイユの能力はどのようにデザインするか、ファンタジーの定義をもう少し勉強する必要がある。
ゼノの苦悩も、個人的な悩みより、より大きな範囲のもののほうがリアルだ。経済不安に苦しみ、追い詰められ、戦争に手を出してしまうというのは想像しやすい。
1:14:24〜 キャスティング
・「場所」「時代」「期間」、「ジャンル」が決まり、次の課題も見えてきた。いつまでもこねくり回していても埒が明かないので、最低限の装備が揃ったら、脚本を書き進めていきたい。
キャスティングも、集客という意味でも、中田は演者として出なくてはならない。歌、ビジュアル、演技、ダンス、どれを重視するかも決める必要がある。今回は歌やダンスより、演技力があり、納得感あるビジュアルの人を採用するだろう。それはなるべく外部発注はしたくない。仲間たちと作り上げるというのがコミュニティの楽しいところであり、それはクオリティではなく、誰がやっているかというところに感動を呼ぶのだ。
インターネットが普及し、放送は民主化された。誰もが発信できるようになり、一方で誰にも見られないという人も出てきた。どんなタレントも、世界的に見れば”ローカルタレント”だ。自分がどこで有名になりたいのかというビジョンをしっかりと持っておくことが大切だ。この世界は分断されていて、”誰もが知っている”という存在はいない。だからこそ、このprogressの中で有名になりたいという輪を広げ、より多くの人を取り込んでいきたい。舞台に出たいという人は、演技力や歌唱力など、必要としているスキルを常にアピールし続けてほしい。
記者室の4コマ漫画
熱烈な盛り上がりを見せる舞台版XENO。
あっちゃんから次のように呼びかけがありました。
発信見てるから、参加してくれ。
演技力や歌唱力など、必要としているスキルを常にアピールし続けてほしい。
あっちゃんが開いた祭りに誰でも参加できるのがprogressの大きな魅力。
”これならできるかも!”と思ったことに、ぜひ挑戦してみましょう!
きっと新しい世界が広がってるはず!
HRコラム
担当:谷怜亮
今日も舞台脚本について分厚く語ってくれたHRでした。
舞台のモデルとなる場所や時代について、歴史を参考にしながら具体的に考えていく様子を毎日見ることができる、これってとても貴重な経験をさせていただいていますよね。
そんな中、お話を聞いていると段々と、「これは空想なのか、現実なのか」と境界が曖昧になっていく感覚に襲われました。
ロシアの歴史的な事件を元にした今回の脚本。
そんな事件の構造は今の日本と非常に酷似している…
あっちゃんがいつもおっしゃる「恐怖を感じる」という言葉に込められた、「だからこそ今のままじゃいけない」という想いが、今回の脚本にも込められているように個人的に感じてしまいました。
progress(以下pg)というコミュニティにおいても、境界が曖昧になる感覚になるときがあります。
pgの中と外、という表現にもあるように、それぞれの活動が分かれている方がほとんどだと思います。
しかし、pgを自分らしく全力で楽しんでいる方の中には、「こっちが本当の自分かも」という感覚を持つ方も多いのではないでしょうか。(僕自身がそうでした)
そこでHRの終盤、あっちゃんがこんな言葉をかけてくれました。
pgでスターを作りたい。そのことに価値を感じる人をプッシュしたい。
中の世界を拡大して、外に垣間見せて、さらに中に人を呼び込む。
拡大したpgの世界。そこでスターとして輝く人にとって、きっと中と外の境界は存在しなくなるんでしょう。
僕はそんな現実が、近い将来本当に訪れるんだろうなと感じています。
pgを楽しむこと、あっちゃんが新しい作品を作ること、pgを拡大すること。
全ての点は線で繋がっている。
そんな風に感じたHRでした。
今日のpg Times & pg Night
pg Times
【木曜日担当:福井美穂さん】
・毎夜 19:00~20:00
pg Night
【木曜日担当:小川あすみさん】
・毎夜 23:00~24:00
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